こういう老後になるとは思わなかった

「今をしっかり生きる」を心して。

私に届いた春。

今日、友人から
転居を知らせるハガキが届きました。
グリーンの木立ちの中に建てられた
煙突のあるお家のイラスト。
小窓から、鳥や猪が顔を出している。


18歳で社会人になった時、
前に座られていた4歳年上の男性。
いっぱいお世話になりました。
二人とも転勤になり、
一緒に働いたのは1年だけでしたが
ずっと仲良くしていただきました。


お連れ合い様と田植えをしている年賀状、
高石ともやさんとも一緒に走ったり、
こども達のために絵本館を開いたりと
元気、元気の人でした。


昨年、突然職場に電話がありました。
友人のお連れ合い様からでした。
彼がメンタルでしんどくなり
引きこもりになったようです。
いろいろやり取りがあったのですが、
結局、私に出来たのは
病院の紹介と耳栓を郵送しただけ。
「いただいた手紙を彼に見えるように置いておいた。
 会いたいなぁ、と言って2階に上がっていった。」
会いたいけれど会えない…私にはよく分ります。
お医者さんに行って少しずつ良くなって。


ずっと気がかりでした。
でも、電話も出来ずにいました。


ハガキは彼の几帳面な字で書かれていました。
少し緊張して書いていたのが伝わってきます。
ああ、嬉しいな。こんな日が来るんや。


自分に合った信頼できる病院を見つけ
通院するために、病院に近い所に新しい家を買い、
引っ越しをされたようです。
「早く元気になってお会いしたいです。」
と書いてもらっています。
なんて嬉しい事でしょうか。



都会にも春のおとずれが。
仕事の帰り道に、菜の花が咲いていました。