こういう老後になるとは思わなかった

「今をしっかり生きる」を心して。

車の免許で思い出す

車の免許は23歳の時に取りました。
ずっと毎日乗っていました。
「あんたが男やったら、たばこ買いに行くのも車やな。」
と、丸刈りに真っ黒サングラス
やくざタイプの先輩同僚に言われていたくらい、
どこに行くのも車でした。


こどもがまだ赤ん坊で、
盆と正月に帰ってくる母親と義母の世話と
10人のお客さんの相手をして
親をホームに連れて帰る高速道路上で
パニックが起きました。


助手席に赤ちゃん、
「まだか、まだか」と後ろからお母ちゃんの声。
早く連れて帰ってあげようと
スピードを上げて追い越し車線を走っていたら
黄色の実線になって…。
突然、心臓がパクパク。
ひたいから冷や汗。
震えながら、ハザードランプを付けて
徐行運転で何とか高速道路を降りました。


それからは高速道路のコンクリートを見ても
怖くなりました。
それでも保育所と老人ホームに行くためには
車がなくては行けません。
だましだまし乗っていましたが、
高速どころか、右折車線にも入れません。
「右折車線だけで行ける方法を考えたるわ」
とか、みんなに遊ばれていました。
まだ職場がのんびりしていました。


結局、50歳くらいで乗るのを止めました。
車は速攻で夫に売られ
自分のこづかいにされました。
今は懐かしい思い出です。