こういう老後になるとは思わなかった

「今をしっかり生きる」を心して。

もし18歳に戻れたら

年の暮れに
今の自分に夢があるのか、考えてみました。
やりたい事はあるけれども
いろいろやれない理由が出てきて
すぐに諦めてしまう。
若い時のように
ぴかぴかした希望が浮かんで来ない。


先日、いつもの女子力が高い
ひとつ上の先輩に聞いてみました。
「もし、18歳くらいに戻れて
 人生をやり直せるなら何をやりたいですか?」
彼女は、看護師学校に行くと明快な答え。
「当時は学校がなかった。
 今は沢山コースが出来ていて、うらやましい。」
短大卒で、60歳を過ぎてから4年制に編入して
卒業しているがんばり屋さん。
私も即答です。
「どさ回りの役者になる。」
当時の私は、滝沢修さんや宇野重吉さんのファン。
宇野重吉さんが亡くなられる前に旗揚げされ
全国を回られた宇野重吉一座はあこがれです。


「のぼりをおっ立て、ふれ太鼓をたたいて
 見知らぬ街に芝居の出前をする。
 そこに芝居を見たいという人たちがいれば、
 どんなところでも出掛けてゆく。
 座長・宇野重吉の長年の夢を実現させた旅廻り。 
 行く先々で出会った人たちとの感動的な交流、
 一座の仲間の人間模様」
  ~  日色 ともゑさんの宇野重吉一座最後の旅日記 (小学館文庫)より  ~


肺がんの病に苦しみながらも、
自分の夢を実現させた宇野重吉さん。
好きになって良かった。
最後まであこがれの方でした。


もし18歳に戻れたら…
もっと勇気を持てば良かった。
もっと自分の意思をはっきり持てば良かった。
もっと現実から足を一歩踏み出す
行動力を持てば良かった。


結局、親もきょうだいも
まわりの人を幸せになんか出来なかった自分。
「飛び出して行け。家族になんか縛られるな。
 頭の中をはっきりさせて、やりたい事をやれ。」
18歳の自分の背中を、思いっきり押し出してやりたい。


後悔ばかりして
「寂死」しそうな私だけれど
今、出来る事もいっぱいあるはず。
来年は、夢を見つける新年にしてみせる。