こういう老後になるとは思わなかった

「今をしっかり生きる」を心して。

憲法について考えました。

こんにちは。
今日も良いお天気です。
夜、また寝られなくて
だらだらしてから起きたので
あっという間にお昼です。



昨日は「憲法記念日」でした。
中身をまじめにていねいに読めば
どれほど素晴らしい内容の事が
書かれているのかが分かるのに
日本の国民の何%の方が
自分の国の憲法を読まれているのでしょうか?
せめて憲法記念日くらい
テレビやラジオで音読してはどうかと
思いました。

  文部省「あたらしい憲法のはなし」から抜粋。
  


「進駐軍に押しつけられた憲法」と
よく耳にしますが、
本当にそうなのでしょうか?
確かに、当時はアメリカの占領下で
GHQの指令で憲法を作りました。
しかし、日本人はぼ~っとしていた訳ではありません。


明治の自由民権運動、
大正デモクラシーの高まりの中で
多くの憲法に対する研究がおこなわれ
全国各地で草案(私擬憲法)が作られています。
明治の時代には、
基本的人権に触れた“五日市憲法”などが作られ
現在 60ほどの草案が発見されています。
大正デモクラシーの時代には
研究するだけではなくて
普通選挙男女平等団結権ストライキ権などを
獲得する運動が展開されています。


GHQの指令後も
日本中で民間グループが活発に草案を作成し
新聞や雑誌に掲載されていたようです。
憲法学者・鈴木安蔵さん達が “ 憲法研究会 ” を設立し
作成した “ 憲法草案要綱 ” は内閣へ届けられ
記者団への発表もされています。
この “ 憲法草案要綱 ” を作るにあたり
明治時代に作られた草案(私擬憲法)を
参考にしているようです。
この日本人の手によって作られた
“ 憲法草案要綱 ” は翻訳され
GHQが検討・研究、“ マッカーサー草案 ” を
作ったのです。



日本人は無能で、自分たちで作ったら
明治憲法と変わらないものしか作れなかった。
というのはデタラメで
日本人は優秀で、現在でも世界に秀でる
素晴らしい憲法を作る力があったのです。
日本には明治から脈々と流れる
自由民権の精神があり
民間の多くの研究をベースとして
現在の日本国憲法はあるのです。


戦後選挙によって選ばれた衆議院議員が
421対8と圧倒的多数でこの草案を採択しています。
貴族院でも若干の字句修正後、
2/3以上の賛成で可決されています。
議会をちゃんと通っているのです。


また、当時おこなわれた世論調査でも
象徴天皇制を支持する 85%
憲法9条の戦争放棄条項は必要性がある 70%
などの結果が残されていて
国民の中に受け入れられている事がうかがえます。


憲法普及会(のちの首相・芦田均さんが会長)は
「新しい憲法・明るい生活」を作成し
2,000万部を印刷、ほぼ全戸に無料配布されました。
文部省は「あたらしい憲法のはなし」を
中学1年生の社会科の教科書(のちに副読本)に使用
国をあげて普及に努めたのです。



           昨日もらった甘夏。



ウクライナみたいになったらどうすんねん!
日本も核を持たないとアカン!


そんな事ばっかり言っていたら
一生、戦争なんてこの世からなくなりません。
声高に言っている連中の腹の中は
軍需産業で一儲けしたい根性が透けて見える。
うるさい下流国民からは、
人権なんか取りあげろ!と言わんばかりです。


憲法記念日にさえ、
憲法の良い所をテレビは言いません。
変えろ、変えろ!の大合唱です。
この国を守って来た “ ケンポウ君 ” は
身体中傷だらけで、息も絶え絶えです。
どうか、日本の平和憲法を一緒に
守っていただけないでしょうか…。
憲法をまじめにていねいに
読むことが
日本国憲法を守ることに繋がると
私は思っています。


でも、憲法は難しくて読みづらい。
下記を読んでいただけたら嬉しいです。



                 青空文庫からお借りしました。