こういう老後になるとは思わなかった

「今をしっかり生きる」を心して。

息子は「胎児仮死」?

私が35歳の時に、
息子が生まれて来てくれました。
あの頃は仕事中心で
生まれる12日前まで働いていて
最後の日は、夜中の1時まで働くアホでした。
まだ元気いっぱいで
前の日も歌舞伎を観に行っていて、
出産時間は3時間55分でした。


最近、風疹の罹患が多く
特に妊婦の罹患に注意するよう言われています。


私は若い頃、病院で風疹と言われ
一度かかっているから安心していたのですが、
妊娠している時の血液検査で
風疹にかかったと言われました。
医者から分厚い医学書を見せられ
「障害児が生まれる確率は70%です」と言われました。
看護師さんに軽く
「また出来ますよ」と言われました。
夫にどうしようと相談したら
怖い顔で「おろす」と言われました。
私は、誰が何と言おうと
山に逃げてでも産むぞとは思っていましたが
ちゃんと育てられるか、不安な毎日でした。


職場で相談したら、
産む人、おろす人、
いろいろな意見をいただきました。
一人の年配の女性から
「猫の子をおろすのも可哀そうなのに」
と言っていただき、不安は消え去りました。


結局、何も障害はなく生まれてきたのですが
その後すぐの新聞に大きく
風疹に妊婦が罹患しても障害の確率は低い
という記事が出ていました。
新聞を取っておけば良かったと後悔していますが
今はマスコミはその事を言いません。
あの記事は何だったのか、良くわかりません。
妊婦が風疹にかかっても
高い確率でこどもに障害が出る
という事が根拠がないのか、
それとも、別の人のカルテと間違えていたのか
今となってはわかりません。


もうひとつ。
息子の母子手帳に
「胎児仮死」と書かれています。
何の事かわかりません。
助けてもらう人のない育児だったので
日々必死で確認もしませんでした。
念のために、わざわざ家から遠い
大きな病院を選んだのに
いろいろ訳がわからない出産でした。


息子は、首が座る前から
保育所の集団生活をしましたが、
一つも病気がうつりませんでした。
息子の病気で仕事を休む事も
ほぼありませんでした。
学童保育で遊具から飛ばされて
頭からコンクリートに落ちたらしいのですが、
他の子のお母さんから
「空飛んでたで!!死んだと思ったよ。」
と聞くまで知りませんでした。
呑気な親子で、運良くここまで生きてきたと感謝です。


(障害の害は意識して漢字で書いています。私はひらがなを用いたり、障害は個性と言う考えは違うと考えています。いろいろご意見はあると思いますが、私の考えです。)